【面説】履歴書写真が想定外すぎてで不採用した件

先日、パート募集に応募してくれた方を面接しました。

履歴書を見た瞬間、その空欄の多さにやる気ないなと思い、

軽く話してひっかかるものがなければ落とすつもりでした。

 

ところが、履歴書に軽く目を通している間に、

応募してくれた女性の方が先に口を開いたのです。

 

「私に仕事を下さい!!」

 

何十人も面接をしていますが、

先に話し出したのは彼女が初めて。

 

さらに、彼女はたたみかけてきます。

 

「すぐ近くのショッピングモールのテナント全ての面接を受けました。

でも、どこからも採用をもらえなかったんです!

私には子供が二人居て、食べさせなければいけないんです!!

私に仕事を下さい!!!

 

履歴書からはやる気は見られないが、本人は必死にアピールをしてくる。

使用感ありありの履歴書からは、落とされた回数の多さを物語り、

なかなか決まらない焦燥感が彼女の必死のアピールに繋がっているように見えます。

 

とは言え、経験則としては履歴書が適当な人は良い人材に当る可能性が低い。

本当に生活のためなら必死に頑張るはず、とは思いましたが、

なかなか採用しようとまでは思えませんでした。

 

いろいろと質問するも手応えがなく、

何となく見直した履歴書の写真が目に入りました。

それを見て、「不採用」を決めました。

 

彼女の証明写真は、左の3分の1が空白になっており、

写真の顔の右側が少し見切れていたのです

 

証明写真を撮った時に、表情が硬くなったり、

人相が悪く映ったりはしばしばあることだと思います。

 

しかし、見切れているのはいかがなものかなと・・・。

顔を合わせる位置も表示されていますし。

何なら一度は撮り直しも出来るはずだから、

やりなおせばよかったのに。

 

何故彼女はあの写真のまま、履歴書を作り、面接を繰り返すのか・・・。

写真を変えて、しっかり中身を書けば受かるはず。

しかし、そのまま言うべきか悩みました。結果、

「面接お疲れ様でした。ショッピングモールで不採用だったのは、

履歴書の記入が住所と職歴の最低限だからだったのはあるかもしれませんね。」

写真のことは言えずじまいでした。

 

今は、労働人口不足が深刻化してきている状況。

うちとは縁がありませんでしたが、

どこか違う職場で頑張ってくれればと思います。